ババヘラカップ [自転車レース]
ババヘラ地方とは日本の北部に位置する地域名であり、別名アキタとも言う。この地方を訪れると祭りの会場や人里離れた道端で一人、高齢のご婦人がアイスクリームを売っている長閑な情景を目にすることがよくあるが、これが当地の名産であるババヘラアイスである。
職人の高齢化により製造技術の断絶が懸念されるババヘラアイス
その昔、アレキサンダー大王が万年雪に果汁や糖蜜を加えた物を兵士たちに与えたという由緒ある起源を持つこの食べ物を巨大な器に入れた物を矢島カップパフェと言い、世界に一つしか無いその専用容器を争奪するために毎年7月に開催されるのが「矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック」である。
その名の通りババヘラ地方由利本荘市矢島町(言うまでもなく、日本政府の認める正式な行政区分は「秋田県由利本荘市」である)で開催されるこの大会は自転車競争の形をとって行われ、1stステージが個人TT、2ndステージがヒルクライムレースとなっていて、その合計タイムが最も短い者が勝者となる。
一昨年の表彰式の模様
右端に写っているのが矢島カップ
ババヘラアイス販売用のステンレス製保冷缶並の
大きさがあり、持って帰るのも大変そうである。