ババヘラ地方とは日本の北部に位置する地域名であり、別名アキタとも言う。この地方を訪れると祭りの会場や人里離れた道端で一人、高齢のご婦人がアイスクリームを売っている長閑な情景を目にすることがよくあるが、これが当地の名産であるババヘラアイスである。
職人の高齢化により製造技術の断絶が懸念されるババヘラアイス
その昔、アレキサンダー大王が万年雪に果汁や糖蜜を加えた物を兵士たちに与えたという由緒ある起源を持つこの食べ物を巨大な器に入れた物を矢島カップパフェと言い、世界に一つしか無いその専用容器を争奪するために毎年7月に開催されるのが「矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック」である。
その名の通りババヘラ地方由利本荘市矢島町(言うまでもなく、日本政府の認める正式な行政区分は「秋田県由利本荘市」である)で開催されるこの大会は自転車競争の形をとって行われ、1stステージが個人TT、2ndステージがヒルクライムレースとなっていて、その合計タイムが最も短い者が勝者となる。
一昨年の表彰式の模様
右端に写っているのが矢島カップ
ババヘラアイス販売用のステンレス製保冷缶並の
大きさがあり、持って帰るのも大変そうである。
と、嘘800%混入でお送りするのはここまでにして・・・
第26回ババヘラ矢島カップMt.鳥海バイシクルクラシックに参加してきました。5回目のエントリーで4回目の出走。1stステージは3回目となります。もちろんババヘラカップには縁のない「その他大勢」「枯れ木も山の賑わい」なんですが、秋田に行くのだけでも楽しみにしているくらいなので毎年外せない大会となっています。
昨年の矢島カップの記事に「もうTTは止めてヒルクライムだけにします」な、事を書いた記憶がありますが、性懲りもなく二日間参加です。それに今回は長男も新設された小学生TTに参加するということで家族総出の遠征となりました。
ロードバイク2台積載
2年前までは東北自動車道、山形自動車道経由でしたが、昨年からは関越で新潟経由に切り替え。日本海東北自動車道が逐次開通しているので随分と所要時間が短縮されました。
とは言え弾丸ツアーな単独走と違い、家族の食事や休憩を含めると9時間位掛かります。
途中の道の駅象潟から一枚
昨年は前日の睡眠時間が4時間。朝3時に家を出て昼頃到着。睡眠不足のままTT走って自爆。という有様だったので、前入りで自分なりに万全を期します。
1stステージ
8時間ほど寝て7時起床。10時30分に会場着。こんなに頭のスッキリした矢島カップ(1日目)は初めてだ!
しかし、今日の主役はこの人
後ろの子がなにげにSPD-SLペダルだったりして本格的だ(実際速かった)
一見いっちょまえだけど、ジャージ以外はサッカーの服装
ニコニコしながら出発
案の定、後ろの子にぶっちぎられて落ち込みながらゴール
8分18秒でロード11人中7位
まあ、全然練習していないから仕方ない。
もののついでに参加した大人のほう
3人に抜かれて14分24秒という
2年前と全く同じタイムを記録
もう、筋力強化とかタイム短縮とかそういう事を考える歳じゃないです。
スタート時、並走する次男
ゴール後はお出迎え
「お母さんが「遅い」って言ってたよ〜」
スミマセン・・・
夜は祭りを見て白木屋で御飯食べて就寝
2ndステージ
普段だと5時位に行動を開始するけど、子供起床に合わせて朝6時に宿を出発。団長の宣伝のお陰か?「駅の駐車場なら遅く行っても余裕だろう」と、考えていたら既にこの有様。余り大会が有名になるのも考えものか?
その他大勢なので特に書く事は無いのですが・・・
鳥海山の難点、給水所は去年までの第1給水所が無くなり、2箇所のみとなりました。旧第1給水所での混乱が無くなったのは良いのですが、 この、「給水所の一番手前で滞留」っていう他では余り見られない光景は今年も健在。これ、止めさせたほうがいいと思う。
レースとしてはゼッケン番号が10番違いの人と、カラフルなジャージの中にあって異彩を放つグレーの渋いジャージの人がペースがあっていそうだったので一緒に(勝手に)走らせてもらうことにして最後になってペースを上げてゴール。タイムは1時間35分22秒(手元計測)昨年より5km長いコースで
30秒早いタイム(間違い。昨年は33分台)と言えば聞こえはいいが、コースが同じだった一昨年のタイムより5分半遅い(こっちは間違ってない)という体たらく。順位も随分と落ちました。
お世話になりたくないけれど、ちょっとこの自転車に乗ってみたい
去年まで砂利だった奥の方の駐輪場に人工芝が敷かれていました。
この行き届いた配慮。
「こんな事されたらキライになれないじゃない!」
っていうくらいのデレデレっぷりです。
下山開始後45秒で落車発生
その後も救急車を呼ぶくらいの落車がもう一箇所ありまして、心なしか皆慎重でした。
気をつけよう・・・
表彰式を途中まで見てファミレスで遅めの昼食を取り、行きと同じ日本海側ルートで帰宅
0時45分頃自宅着
それにしても矢島は遠いや。あまりに遠いから「ババヘラ地方」なんてネタを運転しながら考えちゃうくらい遠いです。
・・ババヘラ地方(爆笑)
お疲れさまでした!
家族で参加は楽しそう♪
毎年、下山時の落車は出てしまいますねー
気をつけなくては。
by maki (2012-07-30 12:20)
ババヘラ地方、分離独立を求めているという事は無いようです。
家族参加は楽しいんですけど、ヒルクライム中の暇つぶしをどうしてもらうかが課題です。
下山はみんな気を付けていると思うんですけど、疲れとかちょっとしたミスで1,000人に一人二人は転ぶ人が出てきますね。乗鞍なんか参加者多いし、結構シビアな事故が多いので気を抜けないです。
by kinotty (2012-07-30 18:12)
ババヘラ地方、道中の毎年恒例の場所に職人がいなくて、残念に感じました。
我が家のしゅんべいは、暇つぶし中に同い年くらいの"おともだち"を見つけたらしく、楽しんでくれたみたいです。
まあ、親は疲れたでしょうが…。
ババヘラカップの夢は続きます。
by よっしー (2012-07-31 07:41)
うちの子供たちはこどもの国(花立牧場公園)に行きたがっていたので、来年はユースプラトーに泊まればコース途中での応援もできるし、全て解決か?等と目論んでいます。
矢島カップ一杯のババヘラアイスは多分お腹壊しますね(^_^;)
by kinotty (2012-08-01 22:28)