真・通勤用クロスバイク場当たり改造編 [自転車]
このブログが始まって間もない頃「通勤用クロスバイク場当たり改造編」と称した記事をアップしたことがあるのですが、只の手入れで全然改造していなかったので「場当たりお手入れ編」と、改題したことがあります。その時俎上に挙がっていたのが下のバイク。 まずは、今はもう動かないお爺ちゃんのサスフォーク。これをどうにかしなければいけません。まっとうな考えならば新しいサスフォークを買ってくるところですが、700C用のサスフォークってのは余り部品売していないし、ドロハン化する予定なのでリジッドの方が良いだろうということで、引っ張り出してきたのがコレ
TREK UAV
コレに初めて乗った時の感触は今思い出しても感動モノ
18年も乗り続けているこのバイク、さすがに各部が傷み始めて、サスフォークは動かないし、BBは一回取り替えたけどまた不調だし、ホイールも3本目だけどリムのブレーキ面がそろそろやばいしと、どうにかしなければいけない所が多々出てきたので、もう5年以上前に考えたドロハン化計画を具体的に進めることにしました。
と、今日の出来事の様に書いていますが、着手したのはゴールデンウィーク期間中の事。そう、コレは苦節3ヶ月半の記録なのです。
イオンの自転車屋さんで2万円くらいで売っている安物クロスバイクの廃品から抜き取ってきたフォーク。おそらくクロモリでも何でもないただのハイテンション鋼。テキトーに脱脂してサーフェイサー吹いて日産車用のメタリックブラックのスプレーで塗装。
フレームの方はもう磨いてもどうしようもないくらい塗装が劣化しているので
塗装剥離剤で全部剥がしてから塗装し直します。
強烈なアルカリでベロベロ溶ける。ちょっと気持ち悪い。
ココらへんが一番面倒
1時間半位で綺麗に剥げました。
防犯登録シールは剥がれなかったのでそのまま
これを庭先で廃棄予定の物干しに吊るしてサーフェイサー&スプレーカラーで塗装。
いい加減な作業環境ですがなんとかなるもんです。
今回再登板願った旧々々型105
結局半分以上使えなかったんですけどね…
ブレーキは、今付いているVブレーキがスプリングも弱っていてセンター出しすらおぼつかないということでカンチレバー式の旧型105グレードを中古でゲット。 コレも苦労の元だとはこの時は知る由もない。
とりあえず仮組して今後の作業方針を決める。この時点でステムの下にフロントブレーキのアウター受けを組み込むとコラムの長さが足りず、ステムの上半分がコラムを噛まないことが判明。
結局、フェンダー用の穴に付けるタイプのアウター受けを別途購入して解決。嗚呼無駄遣い。
一番苦労したのがBBとクランクでして、
・5500型105のオクタリンクBBがハンガー幅68mm用なので73mmのこのフレームには使えない。
・ならば73mmのBBを発注だ!と、思ったが途中で規格が変わっていて今生産しているオクタBBでは5500のクランクは使えない。
・仕方ないので新型のオクタBBとそれに合うクランクを発注しようとしたが、9速用のクランクはロード用ではホローテック2しか無く、MTBもしくはトレッキングバイク用はトリプルクランクしか無い。
ALIVIOのトリプルクランク
これからインナーを取り去って使おうとしたけど在庫切れで購入できず。
仕方ないので9速用は諦めて8速のclarisのクランクを使うことにしました。
互換性はギリギリ大丈夫なはず。
コチラが今回スッタモンダしたBBブラザーズ
上から
5500の旧規格オクタリンクハンガー幅68mm
新規格BB-ES25 ハンガー幅73mm 軸長113mm
BB-ES300 ハンガー幅73mm 軸長118mm
BB-ES25 ハンガー幅73mm 軸長121mm
113mmを買ったらチェーンリングがチェーンステイに当たってダメで、121mmを買ったら今度はアウターにフロントディレイラーが届かなくて、結局最後に118mmを買ってやっと解決。絶対に使わないパーツが二個も手元に余りました。
トレッキングバイクのフレームは太めのタイヤを使うためにチェーンステイがBB付近から急に曲がっていることが多いのでこのような問題が出てきます。
ホイールは前後とも入れ替え。
以前はSHIMANOもクロスバイク用のホイールをリリースしていたんですが、無くなっちゃったのでアラヤのリムとSHIMANOのハブで組んだAKI WORLDの物を購入。ディスクブレーキ兼用なので左側にセレーションが切ってあります。
カンチブレーキのユニットリンクの長さが前後で違ってしまったのが我ながら謎
こちらリアは82mm
フロント側は73mm
アウター受けの位置の問題でしょう
このフレームはワイヤー類がトップチューブルーティングなので下引き式のFDを使うときにはひと工夫要ります。ProblemSolversというカッチョイイ名前のメーカーから出ているリターンプーリーをシートチューブの最下端に付けて180度反転。シクロクロスバイクでは当たり前の手法。FDはモルティローロから外した5600型105
ステムは下向きのほうがカッコいいけど、前述のようにコラム長さが足りないので上下反転してライズ側で使用。BONTRAGERの傷物安売り品で1300円程でした。ハンドルはコレまたモルティローロから外して死蔵していたRitcheyの物。コラムキャップはイオン安物バイクから。
RDは予定通り5500
久々に握ってみるとこのアナトミカルフォルムが古臭い感触
シフトワイヤーがちょっと長すぎかな?
なんとか形になって自走できるようになりました。
なんだかシクロクロスバイクモドキという感じ。
今後、リアキャリアを付けて通勤用バイクとしてバリバリ働いて貰う予定
乗った感触としては、シフト、ブレーキのワイヤー系に神経を使って組み上げたので、これらの感触は今乗っているロードバイクのアルテグラよりスパスパ変速が決まって気持ちいいです。アウターワイヤーの末端処理等、きちんとやっておくと全然違います。
ポジション的にはハンドルがちょっと高すぎ。でもステムをひっくり返すと今度は低すぎということで今後の課題。
今回は結局、手を動かしている時間より、パーツを探したり、互換性で試行錯誤したりする時間のほうがはるかに多かったと思いますが、とても勉強になりました。特にBBとクランクとチェーンラインの関係について、今後の人生に於いて役に立つかどうか全く分かりませんが、かなりの知識を得ることが出来ました。
一時はどうなることかと思ったのですが、無事に組み上がってホッとしています。
でも、元の形のバイクはもう永久に失われたんだなぁ・・・と、思うとちょっとさみしかったりして。
一体いくら掛かったかについては怖いので計算してません。(^_^;)もしかすると新車を買ったほうが安かったかも・・・
2015-08-16 19:45
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こんばんわ。
trekのuavで検索をかけてたらこちらのサイトに辿り着きました。trekのuavはクロスバイク?マウンテンバイク?どちらなのでしょうか?父から譲り受けたのはいいのですが、気になって仕方がありません。憶えていたらでいいので教えてください。
by アナ (2016-08-11 03:13)
アナさん初めまして。返事が遅れて申し訳ありません。
ご質問ですが、UAVは今で言うクロスバイクだと思います。
「思います」というのは’98年当時の表記だとハイブリッドバイクとなっていたからですが、タイヤサイズが700C等、いまのクロスバイクの特徴は既に備えています。
もう20年近く前のものですが、良い自転車なので大事に乗って下さい。
最近更新が滞り気味ですが、これからもよろしくお願いします。
by kinotty (2016-11-10 21:42)