バネはないけどバネ下荷重 [自転車]
スチールワイヤービード故にフォールダブルではなく、巨大な段ボールで届いたそれは単体でデュラのホイールとスプロケットにタイヤを組み合わせた以上の重さがありました。耐パンク用に5ミリ以上もの厚さを誇るトレッド面で周辺部の重さは天下一品。漕いでいるだけで筋力トレーニングに成るのは間違い有りません。
そう、はじめの内は「トレーニング代わりだ」と、我慢して乗っていたのです。魔女の宅急便でキキが掃除のおじさんから借りたデッキブラシの様に、いつの日かコレを苦も無く乗りこなせる様になって、その暁には乗鞍なんてススイのスイっと登ってやるんだ!とか、そう思っていた時期が私にもありました(^_^;)
しかし、このタイヤは乗り手を自転車から遠ざける魔力を持っていたのです。コレを履いたバイクに乗ると数百メートルで脚は重く、息は荒く、意識は遠くなり、「あれ、オレって今日調子悪い?というか病気?」と、自分の健康にすら自信が持てない状態になりました。ただ単に私が貧脚で根性もないという理由かもしれませんが、とにかく重いわダルいわ、一度勢いがつくと周辺部の重さでブレーキが効かないわで、乗り手を地獄に引きずり込もうとする悪魔の遣いです。一応700Cのスポーツバイク用なのだからママチャリのタイヤより漕ぎが重いってことはないだろう。と、思っていたのですが、簡単に裏切られました。ママチャリタイヤってのは安物故に材料が少なく、それでいて摩耗度を減らすために固くて、漕ぎの軽さの面では有利なのです。そんな状況ですから通勤用にロードバイクを引っ張りだすのが日常茶飯事になってしまい、クロスバイクは庭の片隅で埃と雨風を被ることに・・・。正直、このタイヤで走った記憶って余り有りません。
で、半年ほどで音を上げた私はこのCST-Sensamo Sumoという賃貸マンションを紹介してくれそうな名前のタイヤを見限って、いつものMAXXIS Detonatorに履き替えました。いや、もう漕ぎは軽いし実際に重量も軽いし、パパの買ってくれたニンバス2000は最高だよ!と、いきなりキキからハリーポッターのドラコ君に変身です。
で、これが1年半程前の話。最近どうもブレーキでリアがロックするし、パンクも2周連続で発生ということで満を持してタイヤ交換。
って、まだクロスバイクでは走っていないんですけどね。いやぁ来週の通勤が楽しみだ。最近、自転車に乗るために通勤しているってのはココだけの秘密です。
という訳で「一番使用時間が長いんですから普段使いのモノこそ良い物にしよう」という話でした。
じゃあレースの時はどうするのかって?それはアレですよ「決戦用」って言い訳で良いものを買うんです。
結局贅沢なタイヤを奢ります
自転車ってのは路面に近い方からお金をかけるのが基本だと個人的に思ってます。
コメント 0