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自転車置き場で考えた [自転車]

整備されていない自転車を見るのが苦痛です。職場の自転車置き場にチェーンの錆びついたママチャリが置いてあったりすると、ムラムラとメンテしたくなってしまいます。実際、部下の自転車に油を注し、チェーンのテンションがおかしかったので調整してしまったこともあります。
 しかし、世に出回っているママチャリ(軽快車)はどうしてこんなに作りが悪いのでしょうか?我が家にある軽快車は10年ほど前に買った2万5千円程の物 でフレームはまだマシなのですが、ブレーキは鋼板打ち抜きプレス加工のシングルピボットキャリパーだったりして剛性感なんてものとは全く無縁。ちょっと強くブレーキングすると撓むのが見て取れるくらいです。
 良い自転車を選びたいと思ったらブレーキに良いパーツを使っているかどうかを見れば一発だと個人的に思っています。ロードバイクでもブレーキは一番コストカットされやすい部分で、駆動系とブレーキの組み合わせがアルテグラと105、ティアグラとテクトロなんて完成車をよく見かけます。ルック車なんかVブレーキが樹脂製だったりして恐ろしい。
diacompedl800.jpg
ママチャリでもせめてこれくらいは付いていて欲しい
DIA-COMPE DL800
 
 最近7800円で売っている中華ママチャリなど、「歪んだフレームに各パーツを組み込むことで無理やり形にしているので、一度バラすと組み立てられない」という噂があるくらいで、命を乗せるには心許ない。ママチャリグランプリに出場するなんて想像の埒外です。
 そもそも、安い自転車は結局高く付いたりします。
  1. 元々の精度が低く、使用しているうちに出てくる精度のフレが大きいため、各部の調整を頻繁に行う必要がある。(あくまで完全な状態で乗りたい場合。ホイールがポテチ状態でも構わないよーんという人の場合はこの限りではない。)
  2. しかも各パーツがテキトーな造りのため、調整が難しい。錆も発生しやすく、調整しようとすると錆び付いていたりする。
  3. パーツの耐久性も劣るため、頻繁な交換作業が必要。パーツの総額がすぐに本体の値段を超える。
  4. だからと言って調整交換を怠っていると全体的におかしくなってきて故障探求すら困難になり、早期に買い替えとなる可能性が高い。
  5. 重く、移動スピードが遅いため、無駄な体力と時間を使うことになり、これを食費・時給換算するとバカにならない。
  6. 値段が安いからと取り扱いがぞんざいになり、盗難、放置等の処理で社会的にコストがかかる。
  7. どうせ手間暇かけるならもっといいものに時間を使ったほうが人生有意義

「安物買いの銭失い」とは安物自転車の為にあるような言葉です。失うのが金銭だけならまだ良い方で、時間や健康や命を失うことを考えたら進んで乗れるようなものではありません。
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maki

キュルキュル鳴らしながら走っている自転車を見ると、停車させて注油したくなりますね(笑)
by maki (2012-09-26 22:30) 

kinotty

ガッしょ、ガっしょ、キュルキュル!キキーッ!

もう、「CRCでも構わないからなにか吹きつけとけ」と、言いたくなります。
by kinotty (2012-09-29 22:03) 

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