人妻サイクリスト増殖計画：High rate climb!：SSブログ

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人妻サイクリスト増殖計画　[自転車] [編集]

ドロンジョーヌ恩田の「自転車美女入門」を再読。文体があっさりしている上に余白の多いレイアウトなので全部読むのに１時間もかからない。就寝前に調度良い一冊。

　ところで皆さん、テレビや街角で太った人を見かける度にこう思っていませんか？

「自転車に乗ればいいのに・・・」

　私など、テレビや街角どころか家の中でも思っているのですが・・・。いや、ホンジャマカの石塚氏等、太っていることが商品価値な人は良いのですよ。それがキャラクターなんだし、痩せてしまったら仕事がなくなるかもしれないから。でも、昔は痩せていて顎のラインもすっきりしていて格好良かったのに、今やそこら辺がぶよぶよし始めて、なんか崩れてきた感じのする中途半端な太り方をしている人。そんな、志向性のデブじゃなくて過失性のデブって感じのする人を見ると、私はどうしても思ってしまうわけです。

「自転車に乗れ」

と・・・。

　「月に２０００km乗っているけど痩せられません」という特殊な人は除いて、我々は（勝手に内包させて頂きました）自転車に乗ることによってどれだけ楽に、気持よく、愉しく痩せられるかを体験として知っているので、痩せようと思っている人が自転車に乗らないということがどうしても理解できない。仕舞いには「自転車に乗らないなんて馬鹿なの？」とか思ってしまったりもします。これは上昇志向と堕落志向、健康志向と享楽志向の差はありますが「酒を飲まないなんて人生半分損しているよ」とか言って下戸に無理やり酒を勧めてくる飲んだくれと同じ思考形態なので用心しなければなりません。趣味嗜好の押し付けは思うだけにしておいて、日常生活上、言葉で表明したりするのは控えるべきです。

　まあ、そうは言っても職場の裏の宿舎に居を構えていて、通用門を使えば徒歩４００メートル位で職場に着くのに、わざわざクルマに乗り、職場の外側を回りこんで１．５ｋｍの道のりを通り、正門から入ってくる人を見るとどうしても思ってしまうのです。

「お前ら馬鹿だろ？」

　傲慢ですね。こういう思考が「自転車乗らないなんて人生半分損しているよ」に繋がると思うのですが、それでもねぇ・・・くだらないエネルギー消費は止めようよ。

　まあ、それはともかく・・・（って、こんなに書いたのにまだ本題に入っていないとは自分でもビックリだ。）「自転車で痩せた人」ってのは高千穂遙氏を例に挙げるまでもなく多士済々な訳ですが、今やカリスマ人妻サイクリスト（なんじゃそりゃ？）となったドロンジョーヌ恩田氏も、自転車に乗るまではデ…いやいやボッチャリ体型だったということで、当時の写真が掲載されています。その写真を見る限り、普通の（ちょっと太めな）真面目なOLといった感じで、現在の「クールビューティなのに下ネタでブイブイ」なイメージは微塵も感じられません。ある年頃になると「私ってもしかしたら可愛いかも」と、自分の価値に気づく女性はよくいますが、これはもしかして「高校デビュー」ならぬ「社会人デビュー」もしくは更に突き抜けちゃった「既婚者デビュー」なのでは？と、思ってしまいます。自転車に乗るきっかけを作った旦那さんも、奥さんがどんどん綺麗になっちゃってビックリだったのではないでしょうか？

　そう、この本を読んで、ドロンジョーヌ女史よりその陰に存在する旦那さんの人物像がより興味を引きました。自分の妻が自転車に乗るきっかけを作ったばかりか、その情熱を失わせず、日本有数の有名サイクリストに育て上げてしまった旦那さん。鶴見辰吾さんも奥様と一緒にサイクリングを楽しまれているそうですが、自分もそんな風になりたいものです。きっとご本人自転車に乗る姿が愉しそうで魅力的なのではと推測します。

　私も妻を何度となく「自転車に乗れ」と誘っているのですが、５年経ってもなんちゃってクロスに乗せることにしか成功していない所を見ると、私自身のサイクルライフが女性にとってはそれほど魅力的では無いのでしょう。特に乗鞍なんぞをゴリゴリ登るところとか全く魅力がない。もっと気軽に御近所巡りとか「愉しい」サイクルライフも模索してみたいと思います。