矛盾

軍隊というところはブラックジョークの本場で、色々な話が有ります。極限状態で死の恐怖から逃れるために物事を故意に矮小化するというか、茶化すのが精神を保つ秘訣なのかもしれません。例を挙げると、

「空母を示す略号”CV”とはcombustible vulnerable（燃えやすく脆弱）の略である」
「このオンボロ空母は19ノット出るという事に成っているが、よほどの追い風か、“下り坂”でもない限りそれは無理」

「戦闘糧食のMREとはmeal rejected by ethiopiansの略。（ホントはMeal, Ready-to-Eat）」

MREメニュー22番「ジャンバラヤ」

流石にエチオピアの人に失礼だろうということで最近では

Meal rejected by Everyone

になっているそうです。

誰も喰わないというほど不味そうには見えませんが・・・。

 

で、最近知ったのが次のもの。

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「重くて扱い難く、整備にも手が掛かるが、装甲に砲弾が当たった途端、そんなことは綺麗サッパリ忘れてしまう」ドイツ戦車兵

ドイツ国防軍　VI号戦車ティーガーI型

 

 

「軽快で扱いやすく、整備も簡単だが、装甲に砲弾が当たった途端、そんなことは綺麗サッパリ忘れてしまう」ソ連戦車兵

ソビエト赤軍　T-34-76　1941年型

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同じような文章でも全然意味が違うわけですが、兵器の発達というのはまさに盾と矛の関係で、どんどん肥大化していく傾向があります。（恐竜的進化とよく言われる）T-34も最初からヤラレ役だったわけではなく、始めドイツが、スターリンさんの庭先にオジャマした時に連れていったのは。

III号戦車、長砲身（と思っていた）50ミリ砲搭載。

主力戦車のくせに砲力が足りない変な奴

 

IV号戦車　短砲身75ミリ砲を搭載。III号の支援用として開発された。

なのでコレまた対戦車能力が足りない。

 

と、いった面々だったわけですが、こいつに歓迎されてびっくり仰天。

T-34-76

やあ、よく来たね。まあこの76ミリ砲弾でも食らっていきたまへ。

 

で、慌てたドイツ軍、急いでたべっ子どうぶつシリーズを開発開始。結果誕生したのが。

V号戦車パンター（豹） 長砲身75ミリ砲で大概の戦車はイチコロ

 

コタツに虎　88ミリ砲搭載の反則技

と言った猛獣シリーズ。流石にこいつらは強かった。仕方ないのでソビエトも、

T-34に85ミリ砲を積んで対抗！その名もT-34-85！ってそのまんまや！

更に

偉大なるスターリン同志の名前を冠したIS-2投入

122ミリ砲搭載の大人気無さ

 

ドイツも大人気の無さとマッドサイエンティストには事欠かない。

猛虎弐号登場！88ミリ砲は更に長砲身・高初速化

見ただけでIS-2の乗員が裸足で逃げ出す60トンの化物

現代でも重いと言われるイスラエルのメルカバ戦車と同等の重さ。

 

と、まあ、ココらへんで時間切れゲームセットと成りました。

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　というわけで兵器ってのはどんどんデカク重く高く複雑になるわけです。まったく下らない進化です。

 

戦闘機なんてコレくらいでいいんですよ。楽しくプルプル飛んでればいいじゃん。

 

でも実際に飛ばすのはこんなの

燃料は食うわ、ウルサイわ、Gはパイロットの生理限界を超えているわで

地球にも人にも優しくない機械

 

 兵士の命を守るためというのは判るのですが、そんなに命が大事ならば戦争しなけりゃ良いのでは？と、思って仕舞います。もはや民主主義国家同士の戦争の可能性は殆どなくなったと言われている現代でも、近隣国にヘンな独裁国家が有ったりするとそうも言ってられないんですけどね。

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 　という訳でこのブログ始まって以来の写真数を使って自転車に全然関係ない話をしてしまいました。スミマセン。最近貴重なリソースを使って何も産まない巨大な機械を動かしていることに少々疑問が・・・。自転車病ですかね？

とか言いつつコイツは結構好き。飛行物体として正しい形をしている様な気がします。

 

コメント 3

Mac OSXのお話？？？(冗談です)
去年、横田基地でF-22を見ましたが、トキメキがありませんでした。o(^▽^)o

F-35選定の飛ばし記事と欠陥機という噂も出てますが、どうなんでしょうね。売り手買い手共にマスコミを使った情報戦と受け止めてます。

禁じ手でありますが、ヘリ空母からの離発着が可能となるジョーカーを含めて考えると結論は見えてますし、抑止力はピカイチでしょう。
by けちゃっぷ (2011-12-14 00:00) 

戦闘機のカタチが好きです。
でも、F３５は惹かれないんですよねー
タイフーンが良かったなぁ。
by ｍａｋｉ (2011-12-14 18:29) 

なんかF-35に決まったようですが、ほんとにアレって出来あがるのか？という疑問が無いでもありません。
F-16、ラファール、タイフーンといった「ステルス以前末期」の機体は後50年したら今で言う零戦やスピットファイアみたいな存在になっている気がします。
by kinotty (2011-12-14 20:25)