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家庭優先モードって無いの? [写真・カメラ]

カメラに興味を覚え始めた中学生の頃に憧れだった機能は

「シャッタースピード優先AE」

 レンズの絞りをボディ側で制御しなければならないので技術的に高度(というかメンド臭い)機構なので一部の高級一眼レフにしかついていませんでした。キャノンのAE-1、A-1、F-1(モータードライブ装着時)等々…(こうして見るとキャノンってシャッター優先好きだなぁ。AE−1なんか後で「+プログラム」なんて機種が出てきたくらいで、当初はシャッター優先AE専用機だった)技術的に同じ位メンド臭いプログラムAEを搭載している機種でもシャッタースピード優先モードは無かったりするのが不思議でした。

でも、経験を積んでから思い返すとコレ全然使わない。

 所望のシャッタースピードが有るのなら、絞り優先AEであっても、周りの明るさに応じて予め絞り値をそれなりに設定しておけば済むことですし、それでもシャッタースピードが遅すぎるというのなら絞り値を変更すれば良い。幸いにして普通のカメラでは絞りリングはシャッターボタンから指を離さないで速やかに操作できる位置にありますから特に問題はありません。しかしコレがシャッタースピードを変更するとなるとダイヤルがボディ側にあるので結構操作が煩雑です。コンタックスに至ってはダイヤルが軍艦部の左側にあるという変態っぷりです。

PICT2185.jpg
コンタックスの設計思想を私が理解していないって事なんでしょうけど・・・
 
PICT1847.jpg
 スポーツ写真を撮るのなら話は別だけど、普通の写真を取るときに先ず御すべきは被写界深度。すなわちどれ位絞り込むかを第一に考えるべき。
 その後、プログラムAEが普及して、レンズとの間に絞り制御用のカプラーを持つカメラが標準的になり、シャッタースピード優先AEも当たり前の時代(’84年頃かな?)が来るわけですが、その頃私が一台目の一眼レフとして使っていたのはミノルタのSR−505という当時でさえ骨董品の範疇に入るマニュアル機でした。ハッキリ言ってこれ正解。すごく勉強になりました。
 
 シャッタースピード命だった初心者の頃は「如何に速いシャッタースピードを確保するか」という点で開放値の低いレンズを有難がっていたものですが、絞りの重要性に気づいた後は「如何に所望の絞りで撮影するか」という点でシャッタースピードの設定範囲の広い本体を有難がっている状況です。
 
PICT2183.jpg
被写体の前後がぼけているだけでなんとなく物言いたげな写真の出来上がり
 
PICT2079.jpg
最近ジオラマ風の写真って流行ってますが、あれも被写界深度の賜物
ちなみにこれはマジで模型の写真
 
 
 フィルムカメラでは晴天時に絞りを開けるためにNDフィルタを使う必要が生じたりもしましたが、デジカメになってからは感度すらその場で変更できるようになり、撮影の幅が使い切れないほど広がっています。まったく有り難い世の中に成ったものです。自由になるパラメータが多すぎて、方向性が掴めないくらいです。
 

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