300マイルは遠すぎる 第23回矢島カップ Mt.鳥海バイシクルクラシック [自転車レース]
行ってきました。Mt,鳥海バイシクルクラシック。それにしても鳥海山は遠いですね。クルマのオーディオにリッピングしてある2枚だけの私のCD 「ラフマニノフ 交響曲第2番」と「ブルックナー 交響曲第9番」を繰り返し聞きながら運転してましたが、冗長なクラシック音楽にも関わらず、確実に5回は聴きました。あとは女房が入れた竹内まりやのベストアルバムを聴きながら「告白」と「シングルアゲイン」と「駅」は一瞬では区別つかないぞ。とか、「シングルアゲイン」の主体の女はえらく性格悪いな、とかとか・・・
え?レースはどうなったかって?あなた、そんな私にとっては放送コードに引っかかるような「残酷な描写」をさせたいんですか?
当日朝
ス タート地点ではいつもの押しの弱さで最後尾に近い位置を固守(?)どうせスタート後は暫く平地で、一団に成って山に向かうのだからその間に前に出ればいい やと思っていたらなんだか平地にも関わらずスピードがえらく遅い。橋の上から見渡すと大きなカーブの遥か向こう側にグループの先頭が見え、私がケツ持ちし ている後1/3位が早々に千切れている。ヒルクライムレースでグルペットを形成してもお話しにならないし、別にマキュアンの様な怖い会長が居る訳でもな し、というわけで単独で抜け出し、丁度坂に差し掛かる所で前方集団に合流。
最終結果を見ると私の合流した集団と元居た集団では結構な差がついているので、この判断は正しかったと思われます。
しかし、正しかったのは此処まで。あとは自分の実力不足が如実に反映されたレースと成りました。
登
りに入ってから8km地点までは平均斜度5%程、道は広くて参加者も少ないので走り易い。自分に実力が有れば次々に順位を上げられる条件。最初のうちは快
調に前を抜く。しかし、センターラインが消え、右折して傾斜がきつくなった辺りでペースが落ちる。抜かれる事が多くなり、コース幅が狭くなったのも相まっ
てポジションが落ちないように努力するのが精一杯。
00:13:10 チーム・ホットスタッフの人を抜く
00:18:25 チーム・ホットスタッフの人を抜く
00:20:35 チーム(以下略)
「一体何人居るんだ?」(別に目の敵にしている訳じゃなくて、ジャージが格好良かったので印象に残っているだけです。ちなみに全クラスで19人参加していたそうです。)
標高が低く,気温が高いので水分の消耗が激しいが、給水所の規模が小さく、混雑しているので第1給水所はパス。自前のボトルで凌ぐ。
8km過ぎの広い下り坂に入ったところで勝負せず、安全運転で沢山前を譲ってしまう。とは言っても60km/h程は出ているので結構怖い。普段ヒルクライムばかりやっている報いが此処に出た。周りの人に迷惑かけたかもしれないと反省。
その後18km地点から少し下りが有るが、此処は道幅が狭いので注意が必要。
残り5キロで脚に違和感。皆さんおなじみの攣りそうな感じです。更に無理の無いペースに落とし、アンクリングに気をつけながら慎重に登る。自分の中で目標が「完走」の2文字に絞られる。
ここら辺で水不足が深刻化。750mlのボトルの中身を全部飲み切ってしまった。500mlだったら完全にアウトな状況。「給水所・・・」の看板が見えてホッとしたら「・・・まで後3km」で、絶望的な気分になる。
最後の給水所で無事に水を受け取り、後は完走を目指すだけ、しかし皆がどんどん抜いて行く。今回は完全に給水を失敗したなぁ・・・もうなんか自分がどれくらいの力を出せているのか全然判らない状況。はっきり言って去年の乗鞍より数段キツかった。
残り数百メートル。ちょっとした平坦の後に続く激坂が見える。「此処で勢いを付ければあとは勢いで行けるだろう」と、ダンシングしたら本格的に脚が攣った。加速するどころか却ってブレーキをかける結果に・・・
苦悶の表情を浮かべながら登る私に、係員の人が励ましの言葉をかけてくれるが、それに対する「大丈夫です」の返事が説得力無い事夥しい。「さいごにこんなげきざかがあるなんてきいてないぞー。くそう!」と、平仮名のみの思考力で悪態をつくが、全て自分のせいである。
坂を上っている最中にまたパンクしたかのような感覚。「此処まで来たらそのまま登るだけ」と、無視して登坂。坂の左側をスタッフ達が歩いている。「歩いた
方が楽だよなぁ」と思うが、「足を着いたら沈む」と、訳の分からない強迫観念を自らに植え付け、根性らしきモノにすがりつきながら意地で登る。周りの皆もケイデンスが50切ってるし、辛い
のは自分だけじゃない筈。
そのままいつものごとくヘロヘロとゴール。パンクもしていませんでした。
懸念していた天候もなんとか保ちました。
黄色いジャージの人は今回総合1位の藤田選手
どっかの取材でヒップサイズを測られていました。
下りでは、一度宿に寄って来た筈のよっしーさん(総合3位)に抜かれ(登り返しの所で100メートルも行かない間に視界から消えました)、その膝裏の筋と脹脛の筋肉を見て「やっぱりモノが違う」と、認識を新たにしました。
「あんな脚が欲しいなあ」
と、思いますが。もし、部品交換のように脚が付け替え出来ても、今度は脚の能力に心肺能力が追い付かなかったりするんでしょうね。
頑張らなくちゃ・・・
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