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人類最大の発明(?) [テレビ]

テレビ東京の番組「チャンピオンズ」で、「スーパースワンボートグランプリ」なる企画が放送されていました。琵琶湖の鳥人間コンテスト(残念ながら今年は中止)もそうですが、ペダルで動くものは何でも好きなので、これも興味深く見ました。同じようなレースは確か浜名湖でもっと大規模かつ本格的なものが行われていますが、今回のミソはベースがスワンボートという点でしょう…

スワンボートの欠点は主に3カ所有って、

1 推進機構

2 艇体形状

3 ペダリングポジション

となります。推進機構は極めて効率の悪い形状の水車で、どんなに漕いでもスクリュー並みのスピードは期待出来ないばかりか、水車の羽根が水面から出入りする度にペダルにかかる抵抗が変わるという一定のケイデンスを維持するのが難しい特性があります。艇体は直進性を維持するのにギリギリの殆どスクエアな形状で、形状抗力は非常に大きく、さらに子供が乗る事を想定している為にペダルが近過ぎて全然力が入りません。この3点を改善すれば劇的に性能が向上して、勝利に近づくと思うのですが、三つすべてを網羅した艇はいませんでした。

なかでも「何やってんだ?」と思ったのが左右に張り渡したシーソーの様なレバーを上下させて水中の羽根をこれまた上下させる、言わばバタ足のような推進機構を採用した艇。折角艇体を抵抗の少ないフロート型にしたのに推進効率の低さで惨敗となりました。

往復運動を回転運動に変えるクランク機構というのは人類が作り出した機構の中で、最高傑作に挙げられてもおかしくない物だと思うのですが、それを捨てて、わざわざ往復運動をメインとする機構を採用するというのが理解出来ません。レバーの軸をロール方向に設定した為に、操作の度に艇体が左右に揺れて余計な造波抵抗を生み出しているようにも見えました。完全なアイデア倒れです。

結局1次予選、2次予選、決勝と全てを制したのは自転車型の駆動機構を採用した艇。人間の力を最大限に発揮する為にはやはり自転車の形が一番なのでしょう。運動性が劣り、決勝に進めなかったものの、スピード勝負の1次予選で2番手に入ったのもリカンベント式の自転車型でした。

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