日本の蔵王 ヒルクライム・エコ2014 [自転車レース]
あぁ~、油断してたらもう2週間も経っちゃったよ。まあいいや日付だけは当日にしておこう・・・
というわけで参加してきました「日本の蔵王 ヒルクライム・エコ2014」(3年連続3回目)
私の毎年夏のお苦しみ、全日本ヒルクライムシリーズ戦の開幕戦です。
昨年は練習を強化した甲斐なく、一昨年と全く同じ(なんと0コンマ188秒差)タイムだったのですが、今年はほとんど練習もなしで、体重も4kg程重いので結果は推して知るべし。1時間45分位が目標です。
数年前の東京エンデューロ以来お世話になっている宮さんと集合前にウォームアップ。この時は脚も良く動くし、体重増加分のマイナスだけでなんとかなるかな?と甘い期待を抱いていました。
しかし、ゴールの山頂付近は霧、風、低気温のトリプルパンチで相当にシビアなコンディションの御様子。麓のスタート付近ですら谷をまたいで虹がかかっているし、山が悪天候に成る典型的な例。会場アナウンスが「山頂は寒いデース☆霧デース☆樹氷も着いてるデース☆」と、ネガティブな情報を連呼。これは全員DNSしろと暗に言っているのか?との疑惑を抱きながらもスタート。
天気予報によると朝まで雨、昼過ぎからは晴れと若干回復傾向。先ほどまで時折パラパラ来ていた雨も止んで、薄くなった雲を透かして日差しも感じられる。いいぞ!太陽さん頑張れ!と、思いながらも、なるべく遅く登ったほうが山頂付近の悪天候が緩和している可能性が高いと考え、集団の後ろからゆっくり登る。既に順位とかタイムとかそういう食べられないモノは放棄の姿勢。
しかし、こんな時に限ってウォームアップが上手くいったのか脚はよく動いて自分なりに快調。昨年は中間地点付近で女子やマウンテンバイクに抜かれ始めたけど、今年はもうちょっと先まで粘れそう。これは良いペースなのでは?と、思い始めた頃冬季閉鎖区間のゲートを通過。その途端に気象条件が劇的悪化。
なんということでしょう!尾根を超えて霧、というか雲の一部が風に乗って渦巻きながら千切れ飛び、こちらに向かって来ます。あちこちで寒さを訴える悲鳴が上がりますがどうしようもない。隣を走っていた人と「凄いことになってきましたね」と、会話を交わし、「この先どうなるんだろう」と思いながら先に進む。
標高が上がるにつれて霧は深くなり、気温もどんどん低下。道の左右には例年より高くなった雪壁も出現。こんな所でリタイヤして収容車を待っていたらその間に体温低下で体がどうかなってしまいます。無事に帰るためには一度ゴールまで登るしか無い。と、力を振り絞りますが脚は完全に売り切れ。いつもなら最後のスパートを掛ける蔵王ハイラインも強烈な向かい風で進まなくなるんじゃないかと思うような状態。霧の中に次々と選手たちが消えていく様はまるで冥府の入り口の如し。
これほどヘトヘトになったのは初めてでした。結果は1時間51分09秒。当初の予定より6分遅れですが、優勝タイムも例年より5分ほど遅かったのでやはり条件的に厳しかったのだと思います。
下山用荷物に入れてあった装備がこの天候には不足と思われたのでバスでの下山を選択。今年はバス下山者が多かったので自転車の運搬が間に合わず、いつもはパスしてさっさと帰ってしまう表彰式を全部見ることに。結果、抽選会で受取人が来ず、余ってしまった商品のじゃんけん大会に参加。漬物をゲットしてステージに上がりました。一生縁がないと思っていたステージでちょっと感動したのは秘密です。
今回わかったこと
- 山をなめてはいけない
- 練習は時として自分を裏切るが、練習不足は決して自分を裏切らない
- 山にはデブの生きる場所はない
うわ、今年の蔵王は過酷だったんですねー
雪壁の高さが凄まじい…
by maki (2014-06-03 21:18)
>>makiさん
心肺能力的にはいつも通りだったんですが、練習不足による脚力の減退と気温には参りました。
by kinotty (2014-06-04 21:44)