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運転席で考えた [日記]

 クルマのオーディオに妻がリッピングしたJ-popを聞いていると、大体が「会いたくて会いたくてでも会えなくて会えなくても好きで好きだから苦しい」と言う内容で、メロディは男ならGReeeeN(eの数合ってるか?)女なら西野なんとかって感じで正直言って食傷気味なわけですが、この会えなくて苦しい系の歌詞って一体どのような状態を歌っているんだろうかと少々疑問に思います。 というのもそもそも好きに成ったら少々の距離なんか気にならなくなって、どうにかして暇と金を作って会いに行くのが恋愛ってもんじゃないの?という思いがあるからで、それでも会えないってのは恋愛関係に至るほど精神的、物理的に距離が縮まっていないのが主要因ではないか、つまりそれは恋だの愛だの以前の話じゃないの?ってことです。

 たとえは私は綾瀬はるかさんとか比嘉愛未さんとかが大好物な訳ですが、彼女達とは社会的に隔絶と言っても良いほどの距離があるので恋愛感情なんかは全然湧かないわけです。見て楽しい美術品と同じスタンスですね。それはそれで純粋なファンとしての楽しみがあります。当然、実際に会いに行ったりはしません。捕まります。

 ココら辺から一歩踏み込んで上手く商売道具にしているのがAKBとかももクロとかの会える系アイドルで、限定的にファンとの接触を持たせることでドンドンお金を貢がせちゃうという、どっかの飲み屋さん的商法です。

  普通の感覚では個々人にとってプライベートな関係も、何万人と同じ事をしていれば極めてパブリックであるわけで、構造的に水商売と同じ。私の知っている中 にもコレにハマっていて毎週のようにイベントに通っている人がいますが、其処は確かに綺麗な魚がいっぱい泳いでいるけれど、釣り堀じゃなくてあくまで水族館なので、魚を釣ってお持ち帰りすることは原則出来ません。そこんところ勘違いしないように気を付けないと大変なことになります。

 話を戻してこの「会えなくて苦しい」状態。物理的に離れていて会える回数が少なくなって、次第に精神的な距離も離れてしまうのが悲しいけどどうしようもない、ということを言っている歌詞なら以前から有ったと思うのですが、最近の歌詞は「それでも無条件に好きなのです。でも会えないのが苦しいのです」というものが多いような気がします。

 既に書いたように恋愛関係に至るには、「出会いがあるか」「相手が自分の恋愛対象とする性別か」「生活圏が重複していて会う機会が多いか」「気が合うか」等々諸処の条件が必要で、この中に「物理的、社会的距離が近いか」って事も含まれますが、それらをふっ飛ばして「それでも無条件に好き」ってのはこれはストーカーの心理なのでは?と、この文書を書きながら気がついてしまいました。そこでは他者の存在、特に一番重要な「会いたい相手」の存在が軽んじられていて、如何に自分が「会いたくて苦しい」のかだけがクローズアップされた独り善がりな感情が見え隠れします。

 要するに「恋している自分に恋する」状態であるわけですが、以前なら高校生位で抜けだしていたこの精神年齢の歌を、大人も聞かざるを得なくなっている日本の音楽マーケットってのは薄寒い状況なのではないか?そりゃCDが売れなくて当たり前だよ。と、クルマを運転しながら思いました。 気がつけば私もここ10年でCDは一枚しか買ったことが有りません。良い商品を出さなければ売れないのは当たり前です。
presentforlovers.jpg

 でも、今の私にとって問題なのは「痩せたくて痩せたくてでも痩せなくて痩せなくてもヒルクライムが好きで好きだから苦しい」ってことだったりします。ああ、何とかしなきゃ…そう言えばヒルクライムってグループも有ったな…ちょっと聞いてみるか(YouTubeで検索)←こんなことしてるからCDが売れない
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