自転車駆け込み寺２

　帰宅途中にトラブル発生。加速時に変速が上手く行かず、「チェーンが絡んじゃったな」と、思って停車してチェックしていたらポロッとチェーンが切れてしまいました。
　発生地点は丁度二つの自転車店の中間。先程通り過ぎたプロショップは「ウチで買っていない自転車の面倒は見ません」な店なので自転車を押して前進。切れたチェーンはその場で打ち捨ててしまいたくなったものの、ゴミを出すのはイカンのでビニール袋にくるんでリュックに入れ、途中からはサドルを下げた自転車に跨り、地面を蹴って走りました。

　ここ1年半で3回チェーン切れを起こしている私の自転車達ですが、いつも切れるのは8速や9速のチェーンで10速のナローチェーンは切れたことがありません。設計が新しいからでしょうか？
　しかしチェーンの切れた自転車ほど情けないものはないわけで、唯のドライジーネです。それでも歩くよりは２〜３倍早く移動出来るので車輪ってのは有り難いものです。
　現代日本で数少ないドライジーネ乗りとなってしまった私が思うに、コツはサドルを下げてカカトが付く位にすることと、大きく足を振って地面を蹴ることです。１８km／h位は出ますが、傍から見たらバレリーナの猿真似みたいな動きで非常に恥ずかしいのであまりお勧めできません。

まさにこんな感じの足の動き

タイツ（エガタイ？）姿なのも一緒ですね

 

　そんなこんなで苦労しながら目当ての自転車屋さんに着いたら定休日。仕方ないので更に数キロ先の店を目指したのですが、そこも同じチェーン店なので定休日である可能性が高い。どうしよう・・・と思っていたら営業中の自転車屋さんを発見しました。

　店の前にいきなり乗り付けたドライジーネを見て店員さんが「どうしました？」と聞いてきたので「チェーンが切れてしまいまして、９速なんですけど」と言ったら、「９速はウチには在庫有りませんねぇ」とのこと。ガッカリしかけたら「（切れた）チェーンは有りませんか」と聞いてきました。
「有ります！有ります！」と、先程ビニールに入れたチェーンを差し出すと、チェーンが切れた時にフロントディレイラーが歪んでしまったのを調整し、 一齣詰めて取り付けてくれました。しかも財布を取り出そうとすると「今日はイイですよ」とのお言葉。夢のようないいお店です。

「年代物の１０５で勿体無いんですけどフロントメカは交換しないと駄目ですね。チェーンも交換（当然ですね）になると思いますけど、そうするとスプロケッ トも替えないと歯飛びがひどくなる場合もあるから結構お金が掛かっちゃうかも知れません。このままだとアウターに掛けない方がいいのでご自宅までトルクは控え目にノンビリ行ってください。コガミヤタはいい自転車なんでぜひ長く乗ってくださいね。」と、すごく親身になってくれました。ブリヂストンのお店なのに・・・

　正直言って感動しました。今度バイク買うときはここにする！とも思ってしまいました。というかこのグランウィナーのコンポ換装。このお店に頼みたいです。まともな店ってのはこういうもんだよなぁ・・・あそこが異常なんだ、ウン