入門用？

　日曜に近所のホームセンターに行ったら、こんな自転車が入門用ロードバイクとして売っていました。

変速系はシマノ2300、ブレーキはテクトロ製と思しき無印品

一番下のバイクは39,800円で2300が付いているのだからお買い得かも知れません。

 

　しかし、ロードバイクを始めるのにこのクラスのバイクってのはお勧めできないんですよね。フレームは重いし、コンポは8速だし、ちょっとレースに出ようとすると全部お取り替えになってしまいます。そう、フレームごとお取り替えってことで、すなわち買い替え。この買い替えってのが敷居が高い。

　私は自転車に乗り始めて３７年間に８台の自転車に乗ってきました。現在保有している台数ではなく通算８台ですから、「家に自転車が９台なんで信じられない。７台で十分だろ？」なんていうマニアの人から見れば異様に少ない台数ですが、そのうち４台が現存していて、３台は日常的に使用中、残り１台は実家で保管。そう、私は自転車が捨てられない質なのです。

 

　自転車ってのは自分で整備出来て、手を掛ければ掛けるほど愛着が湧いたりするものでして、いくらボロボロに成った自転車でも、「あれとこれを取り替えて磨き直せばまだまだ現役」とか思うともうダメ、無理無理、捨てられない。フレームにクラックでも入らない限り捨てたりしません。という事はクロモリロードなんか一生モノか？別に持っているだけで税金や保険料が掛かるわけでもないし、置き場所にもさほど困らない。

 

　買い換えないわ、整備は自分で全部やっちゃうわで、ある意味自転車業界の敵かも知れません。

 

　私のような性分の人が上に挙げた様な安物ロードを買っちゃうとある意味悲劇的で、重くてヒルクライムでは絶対的に不利なのに、何時まで経ってもフレームだけで２０００グラム近く有るバイクで峠を登り降りするハメになったりします。世の中にはリターンオフの安物ロードにデュラエースを付けて８kg台に仕上げてしまったりする人がいて、それはそれで楽しいと思うのですが、ロードバイクに乗りたいと思っていて、自分に少しでも競技志向が有ると自覚しているなら、無理をしてでもある程度良い物を買っておいたほうが吉。

 

　しかし、ホームセンターでこのような自転車が売られる様になったというのは自転車ブームの浸透を如実に表しているようで嬉しくもあるのですが、どうせ売れるならちゃんとした本物が売れて欲しいんですよね、フレームサイズも一種類しか無さそうだし、スポーツの道具としてはどうかなぁ〜。と、思ってしまいました。