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改変 [日記]

 最近の童話は私が昔読んだ時とはかなり様変わりしているようです。鬼が泣いて許しを請い、改心するとか、宿敵同士がお互いの誤解が解けて仲良くなるとか、悪者は痛めつけられるけど殺されたりしないのが普通になっています。人権やらなにやらがうるさいので出版元が事前に配慮しているのでしょう。明確な作者がいて、最近まで存命だったりすると勝手に改変するのは著作権侵害になりますが、昔ばなしなら問題なしです。

 

 ところで、桃太郎の話に出てくる鬼ヶ島の鬼ってのはおそらく離れ小島に漂着した南蛮船の乗員だったりするんじゃないかと私は思っています。漂着民ですから食い詰めてやむを得ず人里に助けを求めたら、身体は大きいし、顔立ちは違うし、異質な者に対してはやはり恐怖が先に立って大騒ぎになり追い返される。仕方なく山に逃げこんでひっそり生き延びたものの、やはり食料が足りずに畑の作物を盗んだりしてしまい、村民総出の山狩にあってとうとう発見され、哀れ故郷から遠く離れた異国の地で敢えない最期。この顛末が昔から伝承されている鬼の話と融合して鬼ヶ島伝説の出来上がり。欧州人が日本の夏の日差しに灼かれれば 赤ら顔になってこれが赤鬼。冬になれば本来の色の白さが青白く感じられてこれが青鬼。まあ、そんなところではないかと・・・

 トールキンの指輪物語に出てくるゴブリンやオーク、ウルクハイなどの敵対種族が当時の未開民族、つまりアフリカ人やアジア人をモデルにしていて、人種差別的だと非難される事がありますが、この考えが正しければ日本人だって異人種に対しては同じような認識だったことが表れている訳で、余り声高に差別だなどと言うのもなんだかなという気がします。文化や社会意識は時代が進むごとに変わっていくものです。

 まあとにかく、最近の絵本は教育的配慮やらポリティカルコレクトネスやらで改変が激しいわけですが、違った方向での改変(復活?)も有るようです。

 先日、子供が「さるかに合戦」の絵本を学校から借りてきたので読んだのですが、何ですかこの「牛の◯◯◯」ってのは?

「うわ、なんだこの◯◯◯って?こんな奴いたっけ?一体どうやって移動するんだ?あ、猿が踏んでコケた!きったねー、◯◯◯まみれだよ。というか、踏まれちゃったら◯◯◯復活できないんじゃないの?」

 普段子供達には「行儀の悪いことは言ってはいけません」と言っている私ですが、頭の中で◯◯◯連発です。あー、キタねぇ。

 本来有った記述を削除していたものが最近復活したのか、それとも新キャラクター投入なのか、どういう経緯でこのキャラクターが現れたのか分かりませんが、とにかく昔の絵本とは違います。読後感が悪くなったことは確実なので、個人的には余り歓迎できません。

 え、◯◯◯って何かって?そんなことは書けません。このブログの品位が下がります。まぁアレです、時々路肩に転がっていて、自転車で踏むと最悪に嫌な奴です。これを踏むくらいなら硝子の破片や釘を踏んだほうがまだマシです。

画像自粛
 

本日の走行距離:68.92km 使用カロリーは2400kcal程。これで痩せなかったらオレはどうかしている。

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maki

そんなキャラクターが増えていたんですか・・
ストーリーも少しづつ変わっていくのかもですね。
by maki (2011-03-05 08:43) 

kinotty

たしかさるかに合戦は殺されたカニの子供が仇討ちをする話だとおもったのですが、今回の本では怪我をしたものの助かったカニ本人が仕返しをする話になっていました。
by kinotty (2011-03-05 18:08) 

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